プラズマローゲン研究会
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プラズマローゲン

脳組織における役割

図:脳組織におけるプラズマローゲンの役割

今までに分かっているプラズマローゲンの色々な機能の中で一番有名なのは抗酸化機能で、細胞が酸化ストレスを受けた時に最大の防衛機能を発揮しているのが、このプラズマローゲンではないかと言われています。

一方で重要な細胞膜におけるイオン輸送にも関係しています。また、細胞膜融合、すなわち脳細胞の中でいろんな細胞膜が融合していますが、その中で非常に重要な役割をしているという事、さらにコレステロールを排出する役割や神経伝達物質の前駆体としての機能を持っていることも分かっています。

図:アルツハイマー病の脳におけるエタノラミンプラズマローゲンの減少

1999年にアルツハイマー病の脳(死体の脳)ではプラズマローゲンが減少しているという論文が初めて出ました。プラズマローゲンにはエタノールアミン型とコリン型があるのですが、このエタノールアミン型プラズマローゲンが前頭葉と海馬で非常に有意に減少していることが報告されています。先ほどのジアシル型リン脂質はあまり変化しておらず、プラズマローゲン型リン脂質のみが非常に減少していることが分かったのです。

図:アルツハイマー病における血清エタノラミンプラズマローゲンの減少

先の研究とは違って、2007年にアルツハイマー病の人間の血中から、プラズマローゲンが検出され、減少しているという論文が発表されました。この論文には日本の大阪のアルツハイマー病患者も含まれていますが、生存中のアルツハイマー病患者の血清でプラズマローゲン減少を証明したという意味で画期的論文です。

図:アルツハイマー病患者の赤血球膜におけるリン脂質の組成の変化

我々の研究チームでも血液でプラズマローゲンを測定する検査方法を開発し、実際にアルツハイマー病患者の血液で、プラズマローゲンが減少している結果が得られました。